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自筆証書遺言に関するQ&A

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2021年5月27日

自筆証書遺言とはどのようなものですか?

自筆証書遺言は、遺言の原則的方法といえるものです。

「自筆」という言葉から連想されるとおり、原則としてすべて手書きで作成します。

遺言書を書くための用紙や筆記用具にも決まったものはありませんので、筆記具と紙さえあれば、いつ、どこでも遺言書を手軽に作成することができます。

しかし、いくら手軽に作成できるといっても、筆記用具については、後で改ざんされないように字が消えないボールペンなどを用いる方が望ましいでしょう。

そのほかにも、たとえば、遺言書を付箋などに書いてしまうと、あやまって捨てられたり、失くされたりされる可能性もあるため、ある程度しっかりした用紙の方が安全です。

自筆証書遺言のメリットはなんですか?

自筆証書遺言のメリットは、その手軽さです。

筆記具と用紙さえあれば、いつでも作成することができますし、いつでも書き換えることができます。

遺言書をきちんと保管していれば、その内容を誰かに知られる心配もありません

自筆証書遺言のデメリットはなんですか?

自筆証書遺言は、形式面で無効になる可能性が、比較的高いというデメリットがあります

自筆証書遺言には、日付や氏名を記載することが必要など、作成方法が法律で厳格に定められており、一つでも間違ってしまうとせっかく書いた遺言書が無効になる場合があります。

手軽に書けるということは、他方で、偽造や改ざんのおそれが高いともいえます。

きちんと遺言書が保管されていなければ、失くしてしまったり、誰かに処分されたりしてしまうおそれもあります。

法務局での保管制度を利用するメリットはなんですか?

相続法の改正で、自筆証書遺言を法務局で保管することができるようになりました

※参考リンク:法務局における自筆証書遺言書保管制度について/法務省

これにより、偽造、改ざん、紛失などのおそれはなくなります。

他方、この制度を利用するためには、遺言書を作成する人が、必要書類等を準備したうえで、法務局に持ち込む必要があります。

法務局では、持ち込まれた遺言書の原本と、その画像データを保管します。

もし、遺言書の内容を書き替えたい場合は、法務局で手続きを行う必要があります。

つまり、保管制度を利用する場合には、遺言書の偽造、改ざん、紛失などのおそれがなくなる代わりに、手軽に作成できるというメリットが少なくなるともいえます。

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